通信制の大学といっても、毎日自室にこもって教材とにらめっこ、 ということはありません。たまには学習センターに通うこともあります (特に、期末試験は学習センターで受験します)。 あるいは、実地調査系の面接授業では、 遠い場所に出かけていくこともよくある話です。
そこで、交通費関係のトピックを集めてみました。
なお、上記のように、JRなどでは「学割」定期券 という言い方をしていません。これは、 学生が使う切符なら何でも割引になるのではなく、あくまで自宅最寄り駅から学校最寄り駅まで「通学」する場合のみ、 という意味なのです。
もう一方の「通勤定期券」のほうは、 勤務先までの通勤目的でなくても自由に買えます。 昔は、雇用主から通勤証明書を出してもらわないと「通勤」 定期券が買えず、それに該当しない人は割高な「一般定期券」を買っていた、 と聞いていますが、色々な紆余曲折を経て今は、名称こそ 「通勤」だけれども使い方は完全に自由、という定期券が生き残っています。
ちなみに、「小児(=小学生以下)用の通勤定期券」 というものも存在します。
なお、面接授業と期末試験以外の目的、たとえば図書館の利用や自習、 サークル活動などの目的では学割回数券を購入できませんので、 必要に応じて一般の回数券を利用しましょう。
しかし、JRの場合は本来、学割証の「利用区間」 の欄は学校側ではなく学生側が記入することになっています。 つまり、2本線で消してその上から押印し、 区間を書き換えてしまって構わないのです。 (前記の学割回数券用の証明書の場合はダメです。)
とはいえ、 学割証は各学校ごとに発行可能な総数がJRから指定されています。 自分が学割を使ったせいで誰か他の人が必要な学割をとれなくなる、 ということは避けたいものです。
JRの一般向け団体乗車券は8名から利用可能です。 この団体乗車券については、利用者が学生かどうかは不問です。
もうひとつ、「学生団体」といって、学生8人以上+引率の教職員1人以上、 という構成にすると、学生1人あたりの運賃はなんと、 各個人で切符を買う場合の半額になります。
かなり魅力的ですが、現時点で問題点がひとつあります。 それは、引率の先生をどうするかです。
放送大学専任の先生にお願いできれば全く問題はありません。 (学生の所属センターに関係なく、どこの先生でも大丈夫です。) しかしながら、週1回だけゼミのためにお見えになる客員教授では、 「引率者」としてJRが認めてくれるかどうかわかりません。
それともちろん、学生のご家族も同行する場合は、 そのご家族は半額にはなりません。
100〜800kmくらいの距離だと、 各社の昼行・夜行高速バスが今でもかなりの激安価格で走っています。
JR時刻表の巻末に載っている路線のほか、たとえば楽天トラベルが扱っている新興路線(しばらく前まで 「ツアーバス」と呼ばれていた路線がリニューアルしたもの)など、 選択肢は非常に多彩です。
バスはどうしても苦手、という人もいらっしゃるのですが、 車を選べば新幹線のグリーン車よりずっと快適なものもあります。 座席が4列のものは確かに長時間の行軍にはつらいでしょうけど、 3列独立シートのバスは、 床下の振動さえ気にならなければ室内は非常に快適です。
個人的には、東京から名古屋・大阪くらいなら迷わず楽天トラベルを第一候補に挙げます。