●はじめに
MS-DOS/Windows では、3.5 インチのフロッピーは 1.44MB、720KB
にフォーマットして使うのが一般的ですが、かつては、PC-9801 を中心に、
1.2MB 系や 640KB のフォーマットが広く使われていました。
いまどき新品のフロッピーを 1.2MB 系・640KB でフォーマットすることは
めったにない(それ以前に、フォーマット済のフロッピーが容易に手に
入るので、フォーマット作業自体、することが少ない)と思いますが、
過去の遺産の中には、そういうフォーマットのフロッピーに
保存されたデータがたくさんあると思います。
このページは、主にそういうデータをさらに維持しなければならない
人のために、最低限のデータを維持しています。
●4つのフォーマット
2HDのフロッピー用には、次のフォーマットが存在します。
(1) いわゆる 1.20MB(ないし 2HC)形式
80トラック/サイド、15セクタ/トラック、512バイト/セクタ。
5.25 インチ 2HD と論理フォーマットが同じなのが特徴です。
フォーマット後の容量は 1200KiB になります。
(2) いわゆる 1.25MB(ないし Japan2HD)形式
77トラック/サイド、8セクタ/トラック、1024バイト/セクタ。
8 インチ 2D と論理フォーマットが同じなのが特徴です。
フォーマット後の容量は 1232KiB になります。
PC-9801 で「1MB 形式」と書いてあったらこちらのことです。
2DDのフロッピー用には、次のフォーマットが存在します。
(3) 720KiB 形式
80トラック/サイド、9セクタ/トラック、512バイト/セクタ。
2DD 形式では AT 互換機や MSX などを中心に使われていた
のですが、Windows XP では標準機能で 2DD のフロッピーを
フォーマットすることはできなくなってしまいました。
(2) 640KiB 形式
80トラック/サイド、8セクタ/トラック、512バイト/セクタ。
PC-9801 の MS-DOS で 2DD のフロッピーをフォーマットすると
デフォルトでこちらになりました。
PC-9801 で「640KB 形式」と書いてあったらこちらのことです。
●フォーマットするには
ズバリ、USB 接続の FDD を買って、それに付属のフォーマッタを
使いしょう!これがいちばん間違いがないです。
☆
3.5インチベイ接続の場合は、システムポート(株)から出ている
「仮想FDファイル変換」というシェアウェアを用意してください。
http://www.vector.co.jp/vpack/browse/person/an021792.html
そのツールで使うためのディスクイメージ(*.bin ファイル)は
このフォルダの下の「systemport」フォルダに入っています。
適宜のものをダウンロードしてフロッピーに焼き付けてください。
なお、このツールで 1.2MB 系ディスクを作るには、
・マザーボードのフロッピーコントローラチップ
・フロッピードライブ自身
が 1.2MB 系に対応している必要がありますのでご注意ください。
by でるもんた・いいじま ; (任同) 電脳外道学会 代表取締役椅子人