1998 年 2 月 9 日実施 試験時間: 90 分
問題用紙: マークシート片面 1 枚、B4 用紙両面 1 枚
注 1: 両方の解答用紙に、学生証番号と氏名を記入すること
注 2: ノートおよび教科書等の持込みは不可
1 連合性視認 2 逆行性健忘 3 手続き的記憶 4 デジャビュ
5 宣言的記憶 6 半側空間失認 7 オペラント条件付け
8 前向性健忘 9 古典的条件付け 0 反射
1 大脳 2 小脳 3 脳幹 4 海馬 5 視床
すべての色の波長に対して等しい感度を持つ測光器 (反射してくる光の強さを測る器械)を、 黄色の色紙の方向に向ける。緑と青の投光器 (スクリーン全体を照らすプロジェクター) を消して、測光器の目盛りが 1(ある一定の単位で) になるように、赤の投光器の明るさを調節する。 次に赤の投光器を消し、緑の投光器だけをつけて、 測光器の目盛りが同じ 1 の値となるように緑の投光器の明るさを調節する。この同じ作業を、 青の投光器についても繰り返す。この 3 台の投光器を同時につければ、この黄色の色紙からは、 等しい量の赤・緑・青の光が反射してくることになる。 これを眼で見ると、 1黄色の色紙は黄色に見える。以上の文章には、下線をつけた部分のいずれかに明らかな誤りがある (原文の誤りであって翻訳の誤りではない)。1〜4 の中から誤っているものの番号をすべて選び出し、 その理由を述べて、正しく訂正せよ。さて、以上と同じことを緑色の色紙について繰り返したとしよう。つまり、赤・緑・青の光を、 測光器に同じ強さで反射してくるように、 それぞれの明るさを調節する。(A)すると、 緑色の色紙から眼に反射してくる光は、 黄色の色紙を用いた最初の場合の光と、 正確に同じ色の成分を持つことになる。それでは、 この緑色の色紙は何色に見えるだろうか。直感的な答えは、 「黄色」である。しかし、2実際には緑色に見えるのである。 この結果は、モンドリアン図形を全体として見ている限り、 いつも正しい。しかし、まわりの部分に黒い覆いをかけて、 その 1 枚の色紙だけを見たならば、 色の恒常性は保たれない。3緑色の色紙は、 黄色に見えるのである。このように残りの部分を覆って緑色の色紙を単独で見たときには、その色は 3 波長の光の相対的な強さによって決められる。 全体として見る場合には、同じ照明の条件で覆いを取り去ると同時に、4その色紙は緑色になるのだ。この注目すべき効果は、 判断や順応などには依存しない。