数学 II 冬学期期末試験問題

(S-1-14,15,16 組: 谷島賢二担当)

2 月 17 日(火曜日) 15 時より 16 時 40 分まで(100 分)
(持ち込み不可、答案用紙両面 2 枚、計算用紙なし)

問題 1

A をつぎの 5 次正方行列とする。
A = ( 100-10 )
-10010
-1-1-201
100-10
-2-2-412
  1. 基本変形によって x-行列(xE-A) の標準形を求めよ。 (どのように基本変形をしたか手順を丁寧に書くこと。 結果だけ書いたのはだめ。)
  2. A の Jordan 標準形を求めよ。 (必ずしも前問の結果を用いないで求めてもよい。)
  3. A を Jordan 標準形に変換する変換行列を求めよ。

問題 2

A をつぎの行列とする。
A = ( 211 )
121
112
  1. A の固有値と固有ベクトルを求めよ。
  2. A を直交行列によって対角化せよ。
  3. A のスペクトル分解を求めよ。

問題 3

つぎを示せ(演習でやった問題)。
  1. U がユニタリ行列で U -1AU = B であれば Tr A*A = Tr B*B
  2. A = (ai j) の固有値が α1, α2, ..., αn なら
    n |αj |2 n |ai j |2
    Σ Σ
    j = 1 i, j = 1
  3. 上の不等式で等号が成り立つのは A が正規行列のとき、 またその時に限る。

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