Mule 2.3 を最近の Linux 等でコンパイルする

最近の Linux では、Emacs 20 以降が標準となり、 Mule 2.3 はサポートされなくなりつつあります。 さらに、ソースコードからコンパイルしようにも、 最近の Linux(glibc 2.x 搭載のもの) ではコンパイルすら通らないという面倒な問題があります。

Linux 以外の OS でも、 コンパイラや標準ライブラリのバージョンアップに伴い、 将来的には同じような事情になることが危惧されます。 (たとえば、FreeBSD では今でも Mule 2.3 のサポートが続いていますが、 これは本体に大がかりなパッチを当ててしのいでいます。 このサポートもいつ打ち切られるか分かりません。)

しかしながら、 非力なマシンでは Mule 2.3 のほうがだんぜん軽快ですし、 他人のための Emacs Lisp プログラムを書く人(私もそうです)にとっては、 Mule 2.3 は動作確認のためだけとはいえ、持っていたほうがいいでしょう。

さいわい、同じことを考える人は他にもいるようで、 対応するためのパッチが出ています。 下記からダウンロードしてください。


ダウンロードするファイル


OS 別

Linux

以下のパッチを当てます。

FreeBSD

/usr/ports/editors/mule-common/files/ に必要なファイル一式が入っています。 このファイルを使わないとコンパイルが通りません。

作業手順は

% tar zxf mule-2.3-19.34.tar.gz
% cd mule-2.3-19.34
% cp /usr/ports/editors/mule-common/files/unexfreebsd.c src/
% cat /usr/ports/editors/mule-common/files/patch-* | patch
としてから上記のバグフィックスパッチを当てて、configuregmakegmake install としてください。
余談ですが、この unexfreebsd.c は、 XEmacs から流用したコードのようです。

実際の成功例

成功されましたらぜひご報告をください


Copyright © IIJIMA Hiromitsu aka Delmonta, 2016/03/10 15:09 JST
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