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Windows 95/98 管理人のための MS-DOS 基礎講座
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第 1 回 まずは dir から
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明けましておめでとうございます。でるもんた・いいじまです。
基本的なコマンドの使い方は年内に…と言っておきながら、いちども
発行できなくて申し訳ありません。
このへんはなるべく急いで終わらせてから、
○Windows の起動時には何が行われているのか?
○起動ディスクには何が必要か?
○メモリの話
といった重要な話をしたいと思います。
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☆本日のお題☆
今回は「まずは dir から」と題して、MS-DOS の基本的な操作から
入ります。主な内容は次のとおりです。
○MS-DOS コマンドラインの出し方・閉じ方
○「プロンプト」って何?
○dir コマンドととそのオプション
○ワイルドカードについて
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☆予備知識☆
このマガヂンでは、Windows の操作・管理についてある程度の予備知識が
あることを前提に話を進めています。今回の記事では、次の概念はすでに
知っているものとして話を進めさせていただきますのでご了承ください。
○ファイル
○ファイル名
○ディレクトリ(フォルダともいう)
○拡張子
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☆まずは MS-DOS を起動しよう☆
まずは、MS-DOS のコマンドラインを出さなければいけません(^^;)
◇MS-DOS プロンプトアイコンを選ぶ方法
このメエルマガヂンでは、基本的には Windows 95/98 ユーザーを対象に
していますので、その場合は、
スタートメニュー→プログラム(P)→MS-DOS プロンプト
を選んでください。
Windows NT 4.0 や Windows 2000 でも同様のはずです(ただし、名前は
「MS-DOS プロンプト」とは微妙に違うかもしれません。)。
Windows 3.1 や Windows NT 3.5 の場合は、プログラムマネージャの
「メイン」グループ(環境によっては別のところかもしれません)から
「MS-DOS プロンプト」を選びます。
そうすると、「MS-DOS プロンプト」という名前のウィンドウが開いて、
その中に、たとえば
Microsoft(R) Windows 98
(C)Copyright Microsoft Corp 1981-1998.
C:\windows>
というメッセージが出るはずです。
【補足】このとき、環境によっては、画面の解像度が 640×480(NEC
PC-9801/9821 の場合は 640×400)になり、画面全体を使って
MS-DOS の表示が行われます。この場合は、Alt+Enter を押せば
ウィンドウ表示に切り替わります。
◇「ファイル名を指定して実行」する方法
個人用の環境ではこの方法でいいのですが、企業・学校などの環境では、
○環境を不安定にしたり設定情報を簡単に見たりするという行為が
やりにくいように
○初心者が不用意に MS-DOS プロンプトを開けてトラブルの元に
ならないように
といった配慮から、MS-DOS プロンプトのアイコンを消してある場合が
あります。
この場合は、スタートメニューから「ファイル名を指定して実行(R)」を
選び、「command.com」と入力して OK ボタンを押します。そのあとは
上の場合と同様です。
【補足】Windows NT 系(3.5、4.0、Win2000 とも)の場合は「cmd.exe」
とするのが本筋ですが、「command.com」でも動くようです。
スタートメニューのない Windows 3.1 や NT 3.5 の場合は、
プログラムマネージャから「ファイル(F)→ファイル名を指定して
実行(R)」としてください。
◇最後の手段、ショートカット & バッチファイル
さて、環境によっては、この「ファイル名を指定して実行(R)」も実行でき
ないようにしていることがあります。かくいう私の通っている学校の計算
機センターの NT 環境もそうなっています。
Windows 95/98 や NT 4.0、2000 の場合は、command.com(NT 系の場合は
cmd.exe)へのショートカットを適当なところに作ってください。
あるいは、「メモ帳」などで、「@command」(NT 系の場合は「@cmd」)
という 1 行だけの内容のテキストファイルを作って、「MS-DOS.bat」の
ように、.bat という拡張子をつけて保存してください。
これを、Explorer などでダブルクリックして起動してください。
【補足】今回説明する範囲では、どちらでも効果は同じです。ただし、
後でいろいろなカスタマイズをすることを予定していますので、
そういう場合は後者(MS-DOS.bat)のほうが便利になります。
【注意】Windows 95 以降のデフォルトでは、「拡張子を表示しない」と
いう設定になっています。したがって、メモ帳で「MS-DOS.bat」
という名前で保存したつもりでも、気づかないうちに「MS-DOS.
bat.txt」という名前で保存されていることがあるようです。もし、
上のファイルをダブルクリックしたときに、MS-DOS ウィンドウが
開くのではなくメモ帳などが起動するようならば、次のように
しておくとよいでしょう。
○まず、Explorer で「表示(V)→オプション(またはフォルダ
オプション)(O)」から「表示」タブを選び、「登録されて
いるファイルの拡張子は表示しない」のチェックを外します。
#ついでに、隠しファイル・システムファイルを表示しない
#という設定を外して、すべてのファイルを表示するように
#変更しておくとよいでしょう。
○この状態で問題のファイルのファイル名を見て、もし
「MS-DOS.bat.txt」になっていたら、これを「MS-DOS.bat」
に変えてください。
あるいは、「メモ帳」でファイルを保存する際に、ファイル名の
下の「ファイルの種類」を「すべてのファイル(*.*)」にしてから
だと、余分な拡張子がつかないようです。
◇Windows が動いていないマシンの場合
この場合は、「環境ごとに違う」としか言いようがありません。
パソコンの電源を入れたら MS-DOS のプロンプトが出ている状態という
場合もありますし、メニューソフトが動いていてそこで何か操作をする
ことによって MS-DOS プロンプトが出るということもあります。
詳しくはそのマシンの管理者に聞いてみてください。
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☆画面を見てみよう☆
画面を見てみると、「A>」や「C:\Windows>」のように表示されている
部分の後ろにカーソルが表示されています。この「A>」や「C:\Windows>」
を「プロンプト(prompt)」と呼びます。プロンプトという言葉はこれから
何度も出てきますので、よこ覚えておいてください。
「プロンプト」は、「いま、コマンド入力を受け付けられる状態になって
いますよ」ということを示しています。
【補足】プロンプトの具体的な内容は、環境によって異なります。
Windows 95 以降や、比較的新しい MS-DOS の場合は、デフォルト
では「C:\Windows>」のようにディレクトリ名が表示されます。
(このディレクトリの意味は後で説明します)。
もっと古い MS-DOS の場合は、「A>」「C>」のように、英字
1 文字だけというのがデフォルトです。
なお、いずれの場合も、カスタマイズによって自由に変更可能
です。「C:\Windows>」の形式にしたい場合は、プロンプトが
出ている状態から「prompt $p$g」と入力してリターンキーを
押してください。ここで設定した内容は MS-DOS を抜ければ
消えてなくなります(保存する方法は後日説明します)から、
安心して変更してください。
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☆コマンドを入れる☆
それではさっそくコマンドを入力してみましょう。
C:\Windows> dir【リターンキー】
と入力してみてください。
ドライブ C: のボリュームラベルは WINDOWS 98
ボリュームシリアル番号は 0464-1C05
ディレクトリは C:\Windows
. <DIR> 99-02-03 20:36 .
.. <DIR> 99-02-03 20:36 ..
(中略)
349 個 128,203,880 バイトのファイルがあります.
32 ディレクトリ 461,807,616 バイトの空きがあります.
といった表示が出れば成功です。もっとも、すぐにスクロールしてし
まって、最後のほうしか見えないかもしれませんが。
【注意】これは筆者の環境でのものです。実際に出力される内容の細部は、
環境によって異なります。
このように、MS-DOS では、基本的に、
○プロンプト「C:\Windows>」(ただし環境によって異なることが
あります)のあとに、コマンドを入力する
○コマンドのあとには、リターンキーを押す
という手順で操作していきます。
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☆dir コマンド☆
では、このコマンドを見ていきましょう。
dir というのは directory の略で、「あるディレクトリにあるファイル・
サブディレクトリの一覧を出力するコマンド」です。上の例では、
C:\Windows ディレクトリにあるファイル・サブディレクトリの一覧が
表示されています。
◇dir /p
さて、たんに dir では、表示量が多いと、スクロールしてしまって、
末尾の部分しか表示されません。そこで、次のようにしてください。
C:\Windows> dir /p【リターンキー】
【補足】dir と /p の間には、スペースをあけてもあけなくてもかまい
ません。空ける場合も、スペースはいくつあってもかまいません。
ただし、一般的にはスペースひとつを空けます。
こうすると、
ドライブ C: のボリュームラベルは WINDOWS 98
ボリュームシリアル番号は 0464-1C05
ディレクトリは C:\windows
. <DIR> 98-12-27 12:11 .
.. <DIR> 98-12-27 12:11 ..
ADDLFNPR REG 115 98-11-24 8:02 ADDLFNPR.REG
DOSSTART BAT 47 98-06-13 19:56 DOSSTART.BAT
MSDOS SYS 1,646 98-11-24 8:02 MSDOS.SYS
WINSOCK DLL 21,504 98-12-22 18:26 WINSOCK.DLL
BJRSTR <DIR> 99-06-13 19:05 BJRSTR
HWINFO EXE 110,592 98-06-12 19:01 HWINFO.EXE
NETDET INI 7,885 98-06-12 19:01 NETDET.INI
PIDGEN DLL 27,584 98-12-22 18:27 PIDGEN.DLL
ESSNDSYS EXE 31,820 98-08-27 7:58 ESSNDSYS.EXE
LICENSE TXT 19,649 98-06-12 19:01 LICENSE.TXT
SUPPORT TXT 1,321 98-06-12 19:01 SUPPORT.TXT
ANK16 FNT 4,096 98-06-12 19:01 ANK16.FNT
ANK19 FNT 4,864 98-06-12 19:01 ANK19.FNT
KANJI16 FNT 260,576 98-06-12 19:01 KANJI16.FNT
BILING SYS 3,175 98-06-12 19:01 BILING.SYS
HIMEM SYS 36,647 98-06-12 19:01 HIMEM.SYS
JDISP SYS 22,664 98-06-12 19:01 JDISP.SYS
続けるにはどれかキーを押してください . . .
のように表示表示されす。ここでどれかキー(普通はスペースかリターン
キーでいいでしょう)を押すと、また 1 画面ぶんだけ表示されます。
これが、終わるまで続きます。
古いバージョンの MS-DOS では、/p が使えないことがあります。この
場合は、
C:\Windows> dir | more【リターンキー】
としてください。
【補足】(1) 新しいバージョンの MS-DOS でも、「dir | more」という
方法は使えます。ただし、こちらは速度的に不利になります
(理由は第 3 回で説明します)ので、/p が使える場合は
そちらのほうがいいでしょう。
(2) /p の場合、|more を使う場合のいずれでも途中でやめたく
なったら、Control キーを押しながら C を押すと、途中で
打ち切ってプロンプトに戻ることができます。これは、MS-DOS
のコマンド一般に当てはまります(ただし、Control+C が
きかないケースも中にはあります)ので、覚えておくといい
でしょう。
◇dir /w
さて、dir コマンドでは、ファイル名のほかに、ファイルのサイズや
更新日時などが表示されます。(Explorer でいうところの「詳細表示」
ですね。)
ところが、これとは別に、Explorer でいうところの「一覧表示」に相当
するモードがあります。これには /w というオプションを使います。
C:\Windows> dir /w【リターンキー】
ドライブ C: のボリュームラベルは WINDOWS 98
ボリュームシリアル番号は 0464-1C05
ディレクトリは C:\windows
[.] [..] ADDLFNPR.REG DOSSTART.BAT MSDOS.SYS
WINSOCK.DLL [BJRSTR] HWINFO.EXE NETDET.INI PIDGEN.DLL
ESSNDSYS.EXE LICENSE.TXT SUPPORT.TXT ANK16.FNT ANK19.FNT
KANJI16.FNT BILING.SYS HIMEM.SYS JDISP.SYS JFONT.SYS
JKEYB.SYS JKEYBRD.SYS BITMAPS.LZH WINFILE.INI SYSTEM.INI
(後略)
この表示では、ディレクトリである '.'、'..'、'BJRSTR' は角括弧で
囲まれていますが、比較的古い MS-DOS ではこの表示がなく、単にディ
レクトリ名だけが表示されている場合もあります。
【補足】'.'、'..' については次回に説明します。
なお、/p と /w は同時に併用可能です。指定順序は順不同です。つまり、
「dir /p /w」でも、「dir /w /p」でもかまいません。また、/p と /w の
間にスペースを空けずに「dir /p/w」でもかまいません。
【補足】一般に、オプション指定で '/' を使うコマンドの場合は、前に
スペースがなくてもいい場合が大半です。一方、'-' を使う
コマンド(これについては後日紹介します)では、'-' の前に
スペースを空ける必要があります。
◇ディレクトリ指定
さて、今までの dir コマンドでは、C:\Windows ディレクトリ(環境に
よっては、C:\Windows 以外の、ある特定のディレクトリ)のファイル
一覧が出ていました。
では、他のディレクトリの内容を見たいときはどうすればいいのでしょうか。
こたえは簡単、dir コマンドの引数(ひきすう)としてそのディレクトリ
名を指定してやればいいのです。たとえば、
C:\Windows> dir a:\【リターンキー】
とすれば A ドライブ(AT 互換機の場合はフロッピーですね)のルート
ディレクトリの内容が表示されますし、
C:\Windows> dir "c:\program files"【リターンキー】
とすれば、Program Files ディレクトリの中身が表示されます。
【補足】このように、ファイル名にスペースを含むときは、半角のダブル
クオート「"」でくくってやります。また、MS-DOS・Windows では
原則としてファイル名の大文字・小文字は区別しませんので、
上のようにぜんぶ小文字で指定しても、"Program Files" として
も、あるいはぜんぶ大文字で "PROGRAM FILES" としても同じこと
になります。
なお、このディレクトリ名指定と、/p、/w オプションとは併用可能です。
たとえば、
C:\Windows> dir /p "c:\program files"【リターンキー】
C:\Windows> dir a:\/w【リターンキー】
のような使い方が可能です。
◇ワイルドカード
もう一つ、dir コマンドには、「ワイルドカード」という便利な機能が
あります。このワイルドカードは、あとで何度も出てきますので、
ぜひ覚えてください。
たとえば、
C:\Windows> dir *.txt
とすると、C:\Windows ディレクトリの下の、拡張子が .txt のファイル
だけが表示されますし、
C:\Windows> dir a*.*
とすると、a ではじまる名前のファイルだけが表示されます。
ここで、'*' という記号は、「この部分には、何が入ってもよいし、何も
入らなくてもよい」という意味を表します。この '*' を、ワイルドカード
(wildcard; 原義はポーカーゲームでのジョーカーです)といいます。
【蛇足】Windows のアプリでも、この '*' は使えます。たとえば、一般
的な Windows アプリの「ファイルを開く」ウィンドウでは、
ファイル名入力欄の下に「テキスト文書 (*.txt)」「すべての
ファイル(*.*)」のように表示されています。また、ファイル名
入力欄に「*.bat」のように入力してからリターンキーを押すなり
OK ボタンをクリックするなりしてみると、拡張子が .bat のファ
イルだけが表示に残ることがわかります。これはまさにワイルド
カードです。
ちなみに、ワイルドカードにはもう 1 種類、'?' という文字があります。
これは、「何でもよいが、ただし 1 文字きっかり」という意味です。
たとえば、C:\Windows 中に answer.txt、answer2.txt、answer3.txt、…、
answer9.txt、answer10.txt という 10 個のファイルがあったときには、
C:\Windows> dir answer*.txt【リターン】
ではこの 10 個がすべて表示されますが、
C:\Windows> dir answer?.txt【リターン】
では、answer2.txt〜answer9.txt しか表示されません。これは、
answer.txt では '?' の位置に当てはまる文字がないため、answer10.txt
では 2 文字以上のためです。
【補足】MS-DOS では、'*' の使い方には制限があります。それは、
「ファイル名の途中には使うことができなくて、ファイル名の
末尾部分か、拡張子を示すピリオドの直前にしか使えない」という
点です。たとえば、「aa*.txt」は「'aa' で始まっていて、かつ、
拡張子が .txt のファイル」を示しますが、「*a.txt」としても、
「拡張子が .txt で、その前の部分が 'a' で終わっている、たと
えば hana.txt や ochiba.txt」という意味にはなりません。
ただし、「???a.txt」や「?????a.txt」のように、'?' を使う
ことは可能です。
なお、コマンドによってはこの制限がなく、「*a.txt」が使える
ものもあります。これについては後日また説明します。
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☆MS-DOS を終了するには?☆
MS-DOS の利用が終わって、終了するにはどうすればいいのでしょうか。
Windows 環境では、ウィンドウの右上の「×」ボタンをクリックすれば
終了できる場合が普通ですが、そうでない場合は、
C:\Windows> exit【リターンキー】
としてください。
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☆補足 - 大文字・小文字について☆
dir コマンドは、今までは小文字で書いてきましたが、じつは大文字・
小文字を区別しません。ですから、「DIR」としても、「dIr」としても、
全く変わりません。「/p」や「/w」についても同じです。
ただし、コマンドによっては、引数部分の大文字と小文字を区別するものが
あります。これについては、後日、出てきたところで説明します。
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☆UNIX をご存じの方へ☆
UNIX で dir に相当するのは、ls -l です。私の場合、まず MS-DOS から
覚えた人間なので、UNIX 環境では .tcshrc に「alias dir ls -lF」と
書いています。
'*' の仕様の違いについては、後日、type コマンド(cat にほぼ相当
します)が出てきたところで説明します。
なお、UNIX ではコマンド名の大文字・小文字を区別するというのは
ご存じだと思います。
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☆まとめ - 本日の重要キーワード☆
○ファイル名を指定して実行
○プロンプト
○dir コマンド・dir /p・dir /w
○Control+C
○ワイルドカード
○exit
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☆今回の疑問点☆
○なぜ、dir コマンドではファイル名が 2 度出てきたのか?
右側に出てきている名前は見覚えがあるが、左側の(あるいは dir /w
で表示された)「APPLIC~1」「スタートメニ~1」とはいったい何者?
これは Windows 上の MS-DOS プロンプトから dir コマンドを
使った場合に起こることで、左側や dir /w の名前は short
filename、右側のものは long filename といいます。これらに
ついてはまたあとで説明します。
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☆次回予告☆
次回は「第 2 回 いろいろなコマンドをいじってみよう」と題して、
MS-DOS の主要コマンドを説明します。主に、次のようなコマンド
(順不同)を予定しています。
cd(chdir) type copy more move md(mkdir) rd(rmdir)
del(erase) cls deltree format start notepad echo
その後は
第 3 回 リダイレクト・パイプとデバイスファイルの話
第 4 回 バッチファイルと環境変数の話
で、いちおう基本的なコマンドの話は終わりにする予定です。
それではまた♪
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メエルマガヂン Windows 95/98 管理人のための MS-DOS 基礎講座
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でるもんた・いいじま <L94102@mail.ecc.u-tokyo.ac.jp>
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2016/03/10 15:09 JST
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