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PDF ファイルを上手に印刷する
〜番組表冊子の場合、 単位認定試験の過去問の場合〜

はじめに(番組表冊子の場合)

放送大学から印刷教材とともに送られてくる番組表冊子は、 片面で A4、見開きでは A3 のサイズです。 しかも当然ながら、ひとり1冊しか送られてきません。 番組表にペンで書き込んで色々と計画を立てたい人は何枚もコピーするのが面倒なので、放送大学の Web サーバで配布されている PDF ファイルをダウンロードして印刷したくなりますし、 あるいは、いま学籍がない人の場合はそもそも大学から番組表が送られてこないので、 やはり PDF ファイルを印刷して使うことになります。

ところがこの PDF ファイル、両面印刷して左側の長辺を綴じたときに冊子と同じ状態が再現されるようになっているので、 「それぞれの見開きを A4 コピー用紙の片面に印刷したい」 というときには一工夫も二工夫も必要です。

以下では、「手元の PC につながったプリンタで印刷する場合」と、 「PDF を加工してコンビニのコピー機の印刷サービスを利用する場合」 とに分けて手順をご説明します。

0. 番組表のダウンロード

まず、大学の 「年間番組表」のページから PDF ファイルをダウンロードします。PC の場合、表紙の画像、またはその下の 「1学期(または2学期)番組表PDF」という文章の部分を右クリック (Mac で1ボタンマウス使用時は、Control キーを押しながらクリック)すると、 下図のような右クリックメニューが出てきますので、 「名前をつけて保存」といった名称の選択肢を選びます。

PDF をダウンロードする

ファイル名は初期状態で bangumihyo.pdf という、 何年の何学期のものだか見分けのつかないものになっていますので、 何か分かりやすい、適当なファイル名を指定して保存します。 私がこの撮影をする際には、「平成29年度(2017)第2学期 放送大学番組表.pdf」としました。

1.自分のプリンタで印刷する場合

次に、保存先にできた当該 PDF ファイルのアイコンをクリックすると、 私の環境では Adobe Reader XI が起動して、下記のようなウインドウが表示されます。

(起動するアプリはそれぞれの環境によって様々ですので 、別のアプリが起動しても驚かないでください。)

Adobe Reader で開く

ここでは、番組表の表紙、つまり PDF データの1枚目を表示しているときに、 ツールバーのページ番号欄に「1」ではなく「h1」と表示されていることに注意してください。 データの2枚目に行くと、ここの表示が「1」になります (左下隅に「1」というページ番号が打ってあります)。以後も、 ツールバーの表示と紙面の隅のページ番号とが一致するように14ページまで進み、裏表紙は「h4」となっています。 この情報は以下で使いますので、忘れないで覚えておいてください。

ここで、プリンタのアイコンをクリックするなどして印刷のダイアログを出すと、 私の環境では下記のような画面が表示されます。

Adobe Reader からカラープリンタへ

まず、印刷に使いたいプリンタを選択し、 出力したい用紙のサイズ(上図では A4)を選択したあと、 ウインドウ左側中央の「ページサイズ処理」欄で

指定します。その下の「向き」欄は、この画面写真では「縦」になっていますが、 右側にページレイアウトの略図が出ていますので、 上図のようにきちんと左右にページが並ぶような選択肢を選んでください。

次に、左側上段の「印刷するページ」欄では「ページ指定」を選び、 ここに「h1,h4,1-14」と入力します(すべて半角文字)。 表紙(h1)、裏表紙(h4)、 本文(1-14)の順で印刷するという意味です。

そうすると、右側のプレビューでそれぞれの見開きの縮小図を見ることができますから、その下のバーを動かしてページをめくって、 見開きにまとまっていなければならないページ、 具体的には平成29年度第2学期の場合は3-4ページ・5-6ページ・9-10ページ (いずれも集中放送授業期間の時間割を掲載したページです) がそれぞれきちんと見開きの左右として表示されていることを確認してください。

この状態で右下の「印刷」ボタンを押すと、 プリンタから合計8枚の印刷結果が出てきます。

ちなみに、人によっては、

とお考えになるかもしれません。その場合には、まず上記の方法でページ指定に 「1-10」を指定して講義放送のページを見開き単位で印刷したあと、 次のように指定して印刷すればお望みの結果になります。
3up に設定する

このときの設定内容を改めて文章で書いておくと、下記の通りです。

2.コンビニのコピー機で印刷する場合

手元にカラープリンタがない、というかたの場合、 あるいは自宅のプリンタはインクジェット方式なのでレーザープリンタでの綺麗な印刷がほしい、という場合には、 コンビニのコピー機に USB メモリや SD カードなどで PDF ファイルを持ち込んで印刷することになります。

コンビニのコピー機では大抵の場合 (少なくともセブンイレブン、ローソン、ファミリーマートでは)、 連続する2ページごとに1枚の紙に印刷することはできますが、 飛び飛びのページをピックアップし、 それらを1枚の紙に集めて印刷するということができません。 つまり、ページの隅に1〜14の番号が振られた「本文」のページだけでよければ問題なく印刷できるのですが(印刷範囲を「2ページから15ページまで」 と指定し[こちらでは単純に、「先頭から数えて何ページ目か」 で指定します]、「2ページを1枚に」の指定を追加)、 残った表紙と裏表紙とを1枚にまとめることができません

そこで、PDF ファイル上でページの順序を並べかえて、 そのあとでコンビニに持っていくことにします。

こういう作業をするソフトウェアは色々ありますが、私自身は「CubePDF Utility」というツールを使用しています。 公式サイトには現時点(2017年9月現在)では「Windows7 以上」 という記載がありますが、実際には今のところ、 Windows XP や Windows Vista でも動作するようです

(なお、ご承知の通り、Windows XP と Windows Vista は Microsoft による公式サポートが既に打ち切られていますので、 あえてこれらを使い続ける場合は、すべて自己責任でお願いします。)

CubePDF Utility のインストール手順は、 きちんと Windows マシンの管理経験がある人なら簡単ですし、 逆にそうでない人には物凄く危険ですので、ここでは割愛します。 よく分からないという人は、自分で作業する前に、 誰かきちんと分かる人にそばについていてもらってください。

さて、下の画面は、 その CubePDF Utility に番組表の PDF ファイルを読み込ませた状態です。

この状態でいちばん最後のページをクリックして選択し (この画面では、「16」という番号が振られたページが赤枠で囲まれていますね)、 ツールバーにある「前へ」ボタンで前に進めます。 あるいは、マウスで一気にドラッグすることもできます。

CubePDF Utility で読み込んで、「前へ」ボタンを押す

そうすると下図のように、裏表紙が2ページ目に移動してきました。

2ページ目にやってきた

そこで編集結果を保存するわけですが、ここで注意が必要です。

CubePDF Utility の場合、単にツールバーの「保存」の文字を押すと、 元のファイルを上書きしてしまいますので、 その下の逆三角形(「▼」の形)の部分をクリックして、 「名前を付けて保存」を選択し、 元のファイルとは別のファイル名をつけて保存しましょう。

別名で保存

もちろん、CubePDF Utility で編集する前にコピーを取り、 そのコピーを編集して、そのまま上書きする、という方法もあります。 そちらのほうが、うっかりミスの可能性が低くて安全といえるかもしれません。

こうやって編集してから保存した PDF ファイルをコンビニに持っていけば、 「すべてのページを『2ページを2枚に』で印刷する」というシンプルな指定で印刷できるはずです。

3. PDF 作成ソフトをお持ちのかたなら、こんな方法もある

PDF 作成ソフト、たとえば Adobe Acrobat(Acrobat Reader ではありません) をお持ちの場合、上記 1. で、出力先のプリンタとして PDF 作成用のデバイス(Acrobat なら通常は「Adobe PDF」のはずです) を指定することもできます

そうすると、CubePDF Utility などの専用ソフトを使わなくても、 「ページ指定」で「h1,h4,1-14」と指定して、 「ページサイズ処理」は「サイズ」のままにして PDF 作成ソフトに出力すれば、 その順序にデータが並んだ PDF ファイルを作ることができます。

Adobe PDF に出力

あるいは、まず第一段階として 1. の末尾でご紹介した方法を使って2ページ×5枚の本文部分と、残りの3ページ×2枚の部分とに分けた PDF ファイル2つを出力した上で、そのデータをさらに CubePDF Utility などで合体させて1枚の PDF ファイルにする、という荒業もありえます。

※注意※

この番組表のデータにも、放送大学学園の著作権が及びます。 したがって、2. や 3. で加工した PDF ファイルをネットワーク上で配布すると、大学からクレームがつく可能性がありますのでご注意ください。

当方としても、「自分でできないから代わりにデータを作ってほしい」 というご要望には応じかねますので、ご了承ください。

(そもそも、編集したものを迂闊に配布してしまうと、「オリジナル」 である放送大学サーバ上のファイルに訂正が入った場合に話が厄介になります。 (実際、2017年1学期にはデータの訂正がありました。) とはいえ、紙に印刷済のものを友人に渡す程度ならセーフでしょう。)


はじめに(過去問の場合)


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© DENNOU GEDOU GAKKAI, N. D. D. 2017/09/23 20:59 JST

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