Fehlersuchen und Verzeichnisse meines Windows (1999/10-1999/12)

プログラミング関係は分離しました。 こちらへどうぞ。

99.12.29 旧八から Aptiva へ

父の会社のパソコンのリプレース。

(1) 旧環境の概要

旧環境は PC-9801BS2 改で、無理をして Windows 95 で使っている。 主な仕様は

である。
ほんらい、この機種の最大メモリ搭載量は 20MB である。 これは、初期状態で搭載されている 4MB SIMM (これは 4MB より大きいものに交換できない)と、 増設用 SIMMスロットに 16MB を 1 枚、の合計である。 実際にはこの増設用スロットに 32MB も刺さるのであるが、 それでも合計 36MB では心許ない。 (なお、後継機では、初期状態で 4MB が刺さっているスロットにも 32MB が搭載できるようになっている)

そこで考えたのが、メルコの「ハイパーメモリ CPU」である。 これは、高速 CPU を載せるための下駄の上に SIMM スロットがあって、そのスロットに刺したメモリに対してはマザーボードを経由せずにアクセスできる、という代物である。

この「ハイパーメモリ CPU」、元々は、 マザーボードの制限でメモリが 16MB しか積めないマシン(注) のためのものであるが、 こういう特殊事情をかかえた 9801BS2 でも役に立つのである。

(注)旧八屋の実務では 14.6MB と称されることが多い。 というのは、最後の 1MB は「9821 標準ディスプレイアダプタ」が I/O 空間として利用するため RAM としては使えず、また最初の 1MB 部分 (conventional memory、real-mode memory) は旧八界では 0.6MB と呼ぶ習わしだからである。

なお、このハイパーメモリ CPU の場合、起動時には下駄上の RAM は使えないようになっている(config.sys でドライバを入れてこれを ON にする)ため DOS 系以外の OS では使えない。また、この増設メモリを使うときにはマザーボード上のメモリは 16MB 未満に押さえる必要があるので、 マザーボード上の増設スロットには 8MB を加えて合計 76MB が最大である。(ただし、マザーボード上のメモリは遅いので、 載せないほうがいい場合もある。)

なぜか起動が遅いように思われる。 何と、Windows が起動して増設ビデオカードからの出力に切り替わるまで、 画面表示が出ないらしい。そんな馬鹿な、前に見たときにも、半年前に DOS しか立ち上がらなくなったあのときも、 きちんと表示されていたではないか。

…後でわかったことであるが、じつは、 本体のビデオ出力と増設ビデオカードを結ぶ線が外れていたのである。 どういうことかというと、旧八の場合、 DOS 上ではマザーボード上の旧仕様グラフィックチップが動いており、 Windows 上ではそれを止めて増設ビデオカードが働くことになっている (AT 互換機では 1 枚のカードで VGA から高解像度まで対応しているが、 これとは違う)。 そして、CRT は増設側のディスプレイコネクタにつながっているので、 マザーボード上のグラフィックチップからの出力を CRT に送るために、 マザーボード上のディスプレイコネクタと増設ビデオカードとをつなぐ必要があるのである。なお、比較的あたらしい機種では、 筐体内でうまく配線されているので、この線は外には出てこない。

(2) 買い出しからセットアップまで

さて、地元唯一のパソコンショップへ。 自作かメーカー製かと考えたが、自作経験のない私は、 とりあえず無難にメーカー製を選ぶことにする。

安いのはやはり IBM の Aptiva である。展示品をいじって、 ちょっとコントロールパネルから FD ドライバを調べてみるが、 「標準フロッピーディスクコントローラ」しかない。 つまりは 2 モード、1.2MB 不対応という意味である。 念のためカタログを調べてみると、「1.2MB の利用には、 付属のドライバを別途インストールすべし」とのことらしいので一安心。

さて、いままで父は Lotus 1-2-3 で生きてきた人間であるから、 時代の流れに目をつぶって Lotus SuperOffice 搭載モデル(MS Office 2000 モデルより幾らか安い;あの中居正広が窓拭きをしながら「きゅっ…きゅっ… ぱっ!」と言っているモデルである)を買おうとするが、その丁度 99800 円の 15 インチ CRT モデルしかない。「17 インチ+Lotus」というセットは品切れ中とのことで、CRT 抜きはないかと聞いてみる (実は、余り物の 17 インチ CRT が手元に1 台あるので、 CRT 抜きのモデルを買ってきてその CRT を流用ということもできるのである) が、そういう商品設定はしていないとのことで、「17 インチ CRT」を優先して MS Office モデルを購入。

とりあえず組み立てて起動。 驚いたことに、ATOK12 がインストールされている。 VoiceATOK がプレインストールされているのである!

さて、ちょっと見回してみると、Word、Excel がない。 何と、「別途インストールせよ」ナンジャソリャ。3 モード FDD の件といい、 何となく「Windows 98 SE と IBM 固有製品のみ入れておきました」 という感じである。

ということで、Office 2000 のインストールはやめて、 ライセンス数の余っている『一太郎』と『1-2-3 '98』を入れることにする。

(3) データの吸い出し その 1

つづいて、旧八からデータを吸い出さなければならない。 旧八から AT なので、ハードディスクを単につなぎ換えても読めない。 シリアルケーブルも、このマシンの遅いシリアルを使っていては日が暮れてしまう。また、このマシンに CD-R をつないで焼くにも、 FD が使えないマシンにどうやってライティングソフトをインストールするかが問題だし、焼けるだけのマシンパワーがあるかどうかもあやしい。

そこで、SCSI 接続なのをいいことに、手持ちの 128MB MO を使うことにする。そのままコピーでは容量が足りないので、まず、自分の Biblo に MO ドライブを接続して tar32.dll を旧八に送り込み、それで固めてから MO で吸い出す、という魂胆である。 書き込みを MO にすると遅くなるのは目に見えているので、 HD 上で圧縮してから MO に移す。

…が、遅い。ひたすら遅い。どのくらい遅いのかというと、 Aptiva を買い出しにいく前に「tar32.dll を 5 本同時に動かす」という仕掛けをしておいたのであるが、 こちらが終了する前に一太郎・1-2-3 まですべてセットアップが終わってしまった。 なお、このデータは、a:\windows 配下を除いて (ただし、別ドライブにおいてあったマスター CD の .cab ファイルは含む) 圧縮結果が全部で約 100MB になるものであるが、たったそれだけで、である。

これは第一には、「PC-9801-55 互換」という SCSI カードが足を引っ張っているのである。 DOS 上ではバスマスタ転送なのでそれなりに速いのだが、 Windows 上では遅い DMA 転送なのである。 ただし、「5 本も同時に動かしたせいである」「tar cvz9f としたのが悪いので、デフォルトの tar cvz6f くらいが適当」 という可能性もとりあえずは否定しない。

普通は、DMA 転送とバスマスタは同義であり、 I/O ストリングス転送より DMA 転送のほうが速いのだが、 9801-55 が使っている DMA は 10 年以上も前の遺物なので、 I/O のほうが今となっては(この SCSI カードを買った 94 年当時でも)速いのである。なお、9801-55 互換ボードで「バスマスタ」といえば、各カードメーカーが独自に開発した、 速い DMA 方式のことである。

(4) データの吸い出し その 2

さて、圧縮の出来上がりを待ってもいられないので、 できあがったものから順次 Biblo に移す。このとき、 というトリックを使った。「あぶないので よいこのみなさんは ぜったいに マネしないでください。」

さて、このデータをどうやって Aptiva に移すか。 当初は Biblo 上で CD-R に焼くことも考えたのだが、 旧八のほうは日が暮れても吸い出しが完了しない。 幸い、どうしても移さなければいけないデータはそんなに多くないので、 それだけを FD で Aptiva に移して一件落着。

(5) プリンタの件

ついでにプリンタも買い替え。店頭で見かけた Canon LBP-220Pro である。 Windows 専用とあるが、ま、いっか、と思ったら、実はこれ、 WPS プリンタだった。 ご親切にも DOS 窓上での ESC/P エミュレーション機能がついているので、 実は「copy /b hogehoge.prn prn」が使えない (本物のDOS 上なら大丈夫かも)。 また、プリンタ側に電源スイッチがない(待機電力は充分すくないが、 それでも気になるならコンセントから抜けということである)。 …ま、いっか(^^;)
後でわかったことであるが、このプリンタの 2 箇所あるシートフィーダーに A4 と B5 の紙をセットしておいた場合 (これはもちろん、自動切替を期待している)、 手前のシートフィーダーのものしか利用されない。 よくよくマニュアルを読んでみると、「手前のものは手差し用」 「手差しトレイに紙があれば、後ろのトレイよりも優先」 書いてある。つまり、ふだんはよく使う A4 だけをセットしておき、 B5 が必要なときだけ手差しトレイにセット、という運用になりそうである。

99.11.10 Biblo リコール?

富士通のサポートページに行くと、Biblo のリコールの情報が載っている。対象機種はモバイル Pentium II/モバイル Celeron を使っている機種で、したがって私の FMV-NE9261 も対象である。

が、型番を見ると私のものは対象外で、ひと安心。

99.10.28 秀丸と正規表現の話

私が使っている秀丸エディタでは、検索・置換時に正規表現が使えるようになっている。

通常、正規表現による置換をするツール、たとえば sed なり Perl なりでは、マッチしたパターンの一部を \1\2 といった形で参照するために括弧を使う。つまり、たとえば

今日は *([0-9]+) *月 *([0-9]+) *日です
というパターンに「今日は 10 月 28 日です」 という文字列がマッチしたら、\1 が「10」、 \2 が「28」になるという寸法である。

ところが、秀丸で同じことをやっても、\1、\2 という形で 「10」「28」を取得することができない。

サポート BBS で話題に出ていたのでヘルプを読み直してみると、秀丸では \f を使うのである。どういうことかというと、

という構造になっているのである。つまり、上の例では
今日は *\f[0-9]+\f *月 *\f[0-9]+\f *日です
というパターンに「今日は 10 月 28 日です」 という文字列がマッチしたら、\0 が「今日は 」、\1 が「10」、\2 が 「」、\3 が「28」、 \4 が「 日です」になるという寸法である。

99.10.18 MS-DOS モードから Windows を再起動できない怪

いったん「スタートメニュー→Windows の終了」で MS-DOS モードに落ちると、exit コマンドでそれを抜けたときに、 なぜか Windows に戻らずにリセットがかかってしまう。

これは何かオカシイと思って、とりあえず、 前に別のトラブルの原因となった(その時は、たしか起動しなかった) \windows\win386.swp を消してみた。そうすると、きちんと Windows に戻れるようになったではないか!

というわけで、最終的に私は \autoexec.bat に「del \windows\win386.swp」と書いておいた。これだとメモリ喰いのせいで win386.swp が肥っても、 次の起動時には綺麗になっているという算段である。

(後日注)今はこれはやめている。というのは、毎回 win386.swp を作り直していると、 ディスクのフラグメンテーションの影響を受けて win386.swp が断片化するためである。


Copyright © IIJIMA Hiromitsu aka Delmonta, 2016/03/10 15:09 JST
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