これは、東大 ECC システムのユーザーのためのメモです。 それ以外の方が読んでも、あんまり役に立ちません。
otp.ecc 活用法otp.ecc.u-tokyo.ac.jp というマシンでは、UNIX
マシンでありながら Windows Home Directory(Z:\)
配下に書き込みができる。
これは Windows でトラブった場合に何かと便利であるし、
あるいは、次のような応用も考えられる:
taro 氏が FMV Deskpower にログインしている
jiro 氏がどこか(学内でも学外でもよい)
に手持ちのファイルを、
その Despower からフロッピーに落としたい
jiro@somewhere> scp some.file
taro@otp.ecc.u-tokyo.ac.jp:/winhome/taro/」
と打ち込む
taro 氏は FMV Deskpower 上の自分の
Windows Home Directory に some.file
ができているので、それをフロッピーにコピーする
さて、かように便利な otp.ecc であるが、
もともとが OTP(one-time password)による ftp アクセスと、
そのためのパスワード生成が目的であるから、便利なツール、たとえば
tcsh が置いてない。さらに、これは sparc
ではなく i86pc マシンなので(詳しくは、
% uname -i または % uname -a を参照)ので、
ux???.ecc.u-tokyo.ac.jp の
/usr/local/bin/tcsh
をホームディレクトリ配下にコピーするだけというわけにはいかない。
そこでどうするかというと、バイナリパッケージを探してくるのである。
黙って ftp://
をダウンロードして gzip と tar で展開し、
でてきた tcsh/root/usr/local/bin/tcsh
をどこかパスのきいたところに、たとえば ~/bin/tcsh86
という名前で置いておけばいいだろう。
ECC では、Windows 環境で「ファイル名を指定して実行」 ができないようになっている。 また、エクスプローラもスタートメニューから外されている。 が、バッチファイルをうまく使えば簡単に起動できるということは、 よく知られた事実である。
つまり、Windows Home Directory(Z:\)
の下の適当なディレクトリにたとえば MS-DOS Prompt.cmd
というファイルをメモ帳で作る。中身は「@cmd」の
1 行だけ。(「@command」でもいいのだが、
「@cmd」の方がおすすめ。また、好みに応じて
PATH や PROMPT の設定などをしてもよい。)
それをダブルクリックすれば見事に DOS 窓が開くのだ。
エクスプローラも同様に出せる。
さて、そうすると、doskey コマンドや、
cmd.exe のエイリアス機能が使えないという不満が出てくる。
私の場合、「dir /w」のかわりにタイプ数の少ない
「ls」を使うという習慣がある(逆に、UNIX では
「ls -l」の代わりに「dir」を使う)ので、
doskey ls=dir /w $* が使えないのが痛い。
でもそれも心配無用、今度は ls.cmd というバッチファイルを作ってしまえばいいのだ。ついでに mv、
cat、rm も作っておこう。